スポーツをやるからには、勝ちにこだわることはとても重要。
有名な選手になってたくさんお金を稼ぐぞ!というモチベーションも当然OK。
ただ実をいうと目先の勝ち負けはどうでもよく、スポーツを通して他人に誇れる人格を作ること。
これが実は一番大切。
きれいごとに聞こえるかもしれないが、本気でそう思う。
スポーツには人生に必要なことがほとんど詰まっていると思うし、私自身、陸上を通して学んだことは今でも当然活きている。
そういう観点を持てたら、もっと走ることが楽しくならないかな。
中学の時とか、走るのが純粋に楽しかった。
高校に行ったら急激に練習量が増え、最初の3ヶ月は地獄だったが、体が慣れてきたらタイムも伸び、めちゃくちゃ楽しくなった。
大学4年のころ、やっと自分のイメージ通りの走りができるようになりこれも楽しかった。
誰にでも必ず走るのが楽しかった時期がある。そうでなければ長距離なんてやらないし、続かない。
時には陸上に対するモチベーションが下がるときもあるので、そこで楽しかった頃の初心に戻れるかが重要。
最近知人のお願いで小学生の駅伝チームのコーチをすることになった。月1回くらいのペースで練習に参加している。
小学生が純粋に走りを楽しんでいる姿を見ると本当に初心を思い出す。教えているつもりが教わっているのかもしれない。
『走るのが楽しいこと』が大前提なので、楽しくないならしばらく練習から離れて、走りたい気持ちが湧いて来るのを待つのもOKだと思う。
私の中学は埼玉県の児玉郡という地区にありました。
陸上部の大会は、お隣の本庄市と一緒に、児玉郡・本庄市地区という大会です。
当時は3000mをやっていたのですが、『地区大会抜けて、県大会に出られたらいいな』と漠然に思うレベルでした。
そして中学3年の春、9分58秒くらいで2位に入り、県大会出場が決まりました。自分が9分台で走れたのが信じられなかったし、同時に県大会出場が決まり、興奮したのを覚えています。
しかし県大会は出ても予選落ち。。
県のレベルの高さを痛感し、練習に励みました。
そして夏。9分55秒くらいで地区優勝し、また県で走るチャンスを得ました。そしてなんと県大会の予選も通過。決勝進出となったのです。
ただし!決勝進出なんて全く想定していなかったので、1日に予選・決勝と2本走る練習まではしていません。結果は完走がやっと。ビリから2番目くらい。。情けなかった。
明らかに志のレベルが低かった。「県大会で勝って全国行こう!」なんて気持ちは1ミリも無かったのですから。
これはもちろん私の責任ですが、全国に目を向けさせてくれる大人がいて欲しかった。
『お前さ、県大会なんかで満足してんなよ。埼玉県なんか軽く抜けて、全国で戦おうよ!』っていって欲しかった。
中学生はほぼ大人といえど、まだまだ経験が少ない。そこは周りの大人が導いてあげるべきなんです。具体的に全国を目指せるように。
これを読んだ大人の方で、小学生や中学生のランナーと接することがあれば是非うまく導いてあげてください。
試合当日のメンタル作りがすごく下手でした。
うまくトレーニングが出来ていても、試合当日のメンタル作りでいい結果が出なかったことはたくさんあります。
例えば、
・平常心で試合に臨む
→ NG。
なんとなくレースが始まって、なんとくなく終わってしまう。全く興奮もしないし、負けても悔しさすら感じない。
・楽観的な気持ちで試合に臨む
→ NG。
上とほぼ同じ。力が余って終わってしまう。超不完全。
・精神的に追い込んで試合に臨む。
→ Good。
お尻に火がつかないとやる気にならないタイプみたいです。アップの時から
「今日はこのレースのためにわざわざ来たんだ」とか、
「この機会を逃したらもうチャンスはない」とか自分を精神的に追い込んだ方が集中が高まっていい結果が出ていました。
もちろん個人により違いますから最適方法を早く見つけることです。そのヒントになれば幸いです。
限界を自分で勝手に決めていることってないですか?しかも低く。
・実績もないのにデカイこといったら笑われる
・所詮自分はこのレベルかな
・あいつがこのタイムだから自分はこれくらいだろう
と思ってしまい、意欲的に上を目指そうとしなくなってしまう。このような心理ですと次のような状態にもなるでしょう。
大きく目標を設定するとダメだった時のショックが大きくなる。これを回避しようとして「やっぱりダメだったか」と諦めがつけ易いようにわざと目標を低く設定する。
これってすごくもったいないことだと思いませんか?限界なんて自分が想像しているよりもっともっと上にあると思います。私の経験上、想像もしてなかったいいタイムが出たことが数回あります。周りの選手でも信じられないような成長をした選手もいます。
選手として陸上に取り組む以上、自分を過小評価なんて決してしてはいけないんです。もっともっと上に行けますから。
長距離選手に闘争心なんて必要ない、なんて思っていた時期が少しありました。それに慣れてしまい、負けてもなんとも思わない、タイムが出なくてもなんとも思わなくなってしまいました。
戦うのって大変ですよね、苦しいし。それを避けるために無理やり理由をこじつけていたのでしょう。我ながら情けないです・・
そしてある時いわれました。「お前は何を恐れているのか」と。ショックでした。口では偉そうなこといってても内面はビビっていたのですね。これではいかんとギラギラした闘争心を持っていた頃を思い出してみました。中学生の頃は怖いもの知らずで、先輩だろうが何だろうがどんどん戦いを挑んでいました。自分が勝つと本気で思ってました。
実は闘争心が長距離選手にとって一番大切なことではないのかと今は思っています。キャプテン翼でいうと日向くん、北斗の拳でいうとラオウ、ドラゴンボールでいうとベジータのメンタリティ。つまり常に一番を狙う姿勢。闘争心を取り戻した後、1500mと5000mで自己新が出たのは偶然とは思っていない。
コーチが男性で、選手が女性の組み合わせが良い結果を残しているのはなぜか?という話を以前友達としました。
お互いの意見として、女性は聞く耳を持つが男性は聞く耳を持たないことが多いからではないか、ということです。全員がそうとはいってません。傾向としてです。
男の場合は変なプライド(意地)が邪魔をして人のいうことを素直に受け入れられない面があるのです。良し悪しではなく、それが男の性(さが)なのかもしれません。
・何でも1人でやりたがる
・自分の意見に固執する
・あれこれ指図されるのが嫌だ
という傾向です。
ここでまずコーチと選手の特徴を掴んでみましょう。
コーチ・・・知識・経験はある。だがそれを実現する体がない。
選手・・・知識・経験はあまりない。だが体がある。
お互いの長所を活かし、短所をうまく補えることができればコーチと選手の良い関係が築けますね。しかし選手が聞く耳を持たないとこの関係は成り立ちません。
コーチのいうことは全て受け入れるべきだ、とも思っていません。ポイントは聞く耳を持って、自分にプラスになることだったら素直にドンドン受け入れればよいのではないか、ということです。
私が高校生の時アドバイスされた言葉で今でも印象に残っているものがあります。
「いくら性能がいい車に乗ってても運転がヘタクソなら意味ないんだよ。」
いい古されたフレーズなのかもしれませんが、そのわかりやすさに衝撃を受けました。いくら恵まれた体を持っていてもメンタルが弱ければいい結果は出せないんだよ、ということですね。
コーチがいる方はコーチと選手の良い関係を是非築いてください。
ある程度タイムが出たり、優勝したりすれば誰でも少しは「てんぐ」になってしまうことがあると思います。
学校内で1位、地区で1位。それはそれですごいことだと思いますが、そこで満足するのか、通過点として軽く流すかでその後の伸び方が大きく違って来るのは明白です。
ではなぜこんな当たり前のことなのにてんぐ状態に陥ってしまうのでしょうか?
1つの答えとして目標設定の低さが原因にあると思います。今思えば私自身も可能な範囲の目標しか立てていなかった気がします。世界に出ればエチオピア人、モロッコ人、ケニア人を相手にしなければならないんですけどね。井の中の蛙ってヤツでした。
15歳でJリーガーになった森本選手は「世界一のフォワードになること」が目標だそうです。おそらく彼は本気でそう思っているはずです。ですのでプロ契約してもU-19日本代表に選ばれても、あくまでそれは通過点なのでてんぐ状態になることはないのでしょう。
常に上を向いている人ってカッコイイですよね。私も常にそうありたいと思います。
ボクシングの辰吉選手がよくいってました。「自分という作品がまだできてへん。」
長距離選手も同じです。いかに自分という作品の完成度を高めることができるか。自分が真剣に取り組むことですから、そういう意識があって当然だと思います。
根底にこの意識があれば芯が決まります。芯が決まれば周りに流されることなく、自分の考えが中心になってくる。朝は眠いから朝練しないとか、そういうことも自然になくなってきて、練習に取り組む姿勢も変わってくるのでないでしょうか。
しかしあまりストイックになりすぎるものよくないですね。結果が出なくても「また次やりゃいいじゃん」くらいの楽観さは欲しいところです。
私は練習メニューに対して不満をいったりして周りを困らせてしまうことがありました。どんな練習をするのが効率的なのかを考えるのは重要ですし、それに対して議論をするのは良いことだとは思っておりますが、こだわり過ぎでした。
その前に基本(心・技・体)にもっとこだわる必要があったなと反省しております。私が考える長距離選手の心・技・体とは、
心・・・自分より強いものに常に戦いを挑む姿勢、常に一番を目指す姿勢があるか。自分の器を広げるためにも必要。
技・・・上下動の少ない、スムースな水平移動の走りができているか。乳酸が溜まりにくいのでラストスパートで伸びるためにも必要。
体・・・血液状態はいいか、筋肉の状態はいいか。練習を無駄にしないためにもメンテは必要。月間600キロ走っても貧血では結果は出ない。
「心・技・体 を整える → 練習メニューにこだわる」 という流れをきちんと作っておくべきだったかと思います。心が整わなくて練習をしている選手が実は結構多いと思います。
心・技・体を整えて練習に臨むことをお奨めします。
またやってしまった、という経験はないでしょうか?私は何度もあります。過去の失敗が活かせてないのです。失敗したその時は強烈な反省として残るのですが、やはり徐々に忘れてしまうのです。
そこで私が提案するのは「失敗をデータ化しよう」です。具体的な流れを説明すると、
(1)まず紙にでもPCにでもいいですから、陸上部の上級生は自分の失敗を記録する
(2)新しく入った1年生はそれを見て、先輩がどんな失敗をして乗り越えたのかを知る
(3)その1年生も自分の失敗などを記録していく
これを続けるのです。そうするとその陸上部に特化したノウハウ集が出来上がるのです。これが伝統(縦のつながり)を作っていくのです。
次にできれば月1回はミーティングを開き、問題点を出し合う。もしかしたら仲間も同じ問題に直面しているかもしれないし既に解決済みで答えがあるかもしれない。なければとことん話し合う。そうすることで仲間同士の結びつきも強まるのです。そして当然その結果もデータ化する。これにより横のつながりも出来ていくのですね。
縦のつながりと横のつながりの形成を実践してみてはいかがでしょう。
ポリシーといったら聞こえがいいですが、自分の中での「決め事」を持ちましょう、ということです。
ちなみに今の私の場合ですと、
・間食はしない。
・夜8時以降は食べない。
・タバコは吸わない。
・甘いものは控える。
・週末は運動をする。
などでしょうか。大学時代は「週末の運動」のかわりに「朝練」がありました。現役長距離選手であればもっとたくさんの決め事を持っている人もいると思います。
いきなり全部実践しようとすると無理がありますので1つずつ習慣付けていくとよいでしょう。まず着手するとしたら「夜8時以降は食べない。」なんていかがでしょう?仕事で夜遅くなりそうなら18時ころ抜け出して夕食を済ませるのも手です。
調子のいい時って足は軽いし、何でもできるんじゃないかって気になりませんか?
小さい頃からよく落ち着きがないと担任の先生にも親にもいわれてました。
それが陸上にも影響したのか、調子のいい時に限ってよく落ち着きのないレースをしてました。前出たり後ろ戻ったり、「おれは余裕だよ」というのを周りに見せたくて仕方なかったのでしょうね。
当然足の使いすぎでラスト勝負で勝てない。そこで強い選手を観察してみました。強い選手に共通してレースに落ち着きがあるんです。一定のポジションを確保したらあまり出入りしない。勝負時を狙っているのです。
そして自分のレースを振り返ってみても自己ベストを出した時は不思議と落ち着きのあるレースをしていました。
レース展開の好みもありますし、レースくらい好きに走らせてくれよという欲求はわかるのですが、調子のいい時こそじっくりと無駄な足は使わず、勝負時を見極めるのが大切なのかもしれません。そしてできれば1つ、自分の勝ちパターンを持つこと。
レースで勝負時を見極める、自分の勝ちパターンを作ろうという姿勢でいると、レースやレペが楽しくなるはずです。是非レースの楽しみを味わえるランナーになってください。
「練習での手抜きは試合に響く。」
当たり前ですが、ここではメンタル面でのお話をします。
キャリアが長めになってくると、どおしても練習で手を抜き始めてしまうんです。
「試合の時がんばればいいから、今日はこれくらいでいっか」みたいな状態です。
そして「あんまり追い込むとよくないかな」ともっともらしい言い訳を考え始めるとやばいです。
もちろん休養は必要なのですが、「今日は追い込む」と決めた日は例え練習でも絶対に手は抜いてはいけないのです。
なぜかというといざ試合の苦しい場面になった時、この差が如実に出るんです。私自身も何度も経験済みですが、自分の意思の弱い面がすごく表に出てきます。それが顔を出して来た時に、いかにそれを踏み潰せるかが強いか弱いかの差ともいえるかもしれません。
これは練習で培うしかありません。「自分に勝つ」ようになるには実践練習の時に、絶対に手を抜かないという強い意思を持ち続けることです。
私もそうだったのですが、長距離選手の7〜8割くらいは内向的で人に対して消極的という性格分析結果が出るのではないかと思います。個人競技ですしストイックに練習することはとてもすばらしいことだと思うのですが、その性格がマイナスに作用する面もあると思います。イライラしやすい性格もです。
内向的で人に対して消極的ですと、人と話をして笑うことが少なくなるかと思います。実は笑うことは脳と体にとって非常に重要なことのようです。なぜかというと、
・笑うことで脳が刺激され、NK細胞やリンパ球が活性化して免疫力が上がる
・笑うことで副交感神経が刺激され、血液の循環が良くなる
→ 副交感神経の働きで体のストレス状態が軽減し、乳酸等の有害物質も軽減する、筋肉も緩む。
イライラしたり焦ったりすることは乳酸が発生し、無駄にビタミンBを消費するので何もいいことはありません。
つまりハッピーランナーになるための基本として普段は、
・できるだけイライラしない
・できるだけ急がない
・よく笑う
働いている選手に限らず、イライラしないこと・急がないことは実践しにくいかと思いますが、心構え一つで変えられると思います。笑うことに関しては友達と笑い話をしたり、お笑い番組を見ること等で誰でも簡単に実践できますし。社交的で人に対して積極的にもなって人間的にもハッピーなランナーになってください。
私はあまりメンタルコンディショニングがうまかったわけではないので、自己暗示を長距離選手に応用できないかと思い調べてみました。
2004/04/30日現在、googleで「右脳」「自己暗示」と指定して検索すると792件ヒットしました。右脳開発に関する会社が表示され、それぞれCD・DVDを販売しております。それだけ人々の関心が高く、マーケットがあるということでしょうか。
全部試したわけではないのですが、その中で私が興味を持った方法を紹介します。
サイバー・ヒプナティスは英語のリスニング能力を向上させる教材を販売している会社です。今回その自己暗示方法を長距離選手に応用したいと無理なお願いをしたところ了承していただき、なおかつ文言まで考えていただきました。
その理論と方法は以下の通りです。
*以下の方法は(株)アクトニッチ サイバー・ヒプナティスの許可を得て掲載しております。
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自己暗示はいかに効率的に右脳へ送り込めるかがポイント。覚醒時は左脳が活発に動いているのでなかなか右脳へ自己暗示が送り込めない。そこでくだらないことをごたごた考える左脳が活動していない寝起きのボーっとしている時に自己暗示を行うと効果的、というもの。文言は以下の通り。
勝つのが楽しいような気がする 。(3〜5回)
勝つのが楽しい気がする。 (3〜5回)
勝つのが楽しい。 (3〜5回)
楽しい、楽しい、楽しい。 (8回以上)
これを毎朝行う。
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これならお金もかからないし、簡単に実践できると思います。自己暗示をすると入れ込み過ぎてしまうという方もいると思うので参考程度にしてください。また自己暗示に関する研究も進んでいるので調べれば自分にあった方法が見つかるかもしれません。
自分にはできない、無理だ、と思うことは負の自己暗示をわざわざ掛けていることになりますから是非正しい方向へ向かう自己暗示(思い込み)を身に付けてください。
部や団体に属しているとたくさんいいことあります。まず仲間がいますし、コーチがいますし、競争相手がいますし、試合がある、駅伝がある、とたくさんのメリットがあります。でも当然デメリットもあるんですね。
私はそのデメリットにどっぷりつかってしまった時期がありました。陸上競技はタイムや順位がはっきり出ますので、部内での順列・自分の位置というのが明確になります。
「今はこの位置にいるけど必ず一番上に行ってみせる!」と思って通常の練習に臨める選手は強いです。闘争心と野心に満ちており、強いものに向かっていく姿勢があるから強くなれるんです。でも勝てない時期が続いたりすると、だんだん闘争心も失せてきて順列を受け入れてしまうことがあるんです。
もっというと、 「Aさん < 自分 < Bさん」という順位付けを頭の中で勝手に行い、Bさんより上に行こうと思わなくなってしまう。これはやばい状態です。こうなると10回走っても1回もBさんには勝てません。当然ですね、勝とうとしてないんですから。
解決方法は簡単です。こんな式は頭から削除しましょう。そして常に勝とうとする気持ちで、Bさんに戦いを挑むこと。「今日はこいつに勝つ」とか、「自分が一番だ」と本気で思い込むのです。常に一番を狙うメンタリティを持つことが非常に大切です。
